台湾には、日本では食べられないおいしい魚、虱目魚(スームーユー、shi1 mu4 yu2)があります。台湾語では「サバヒー」、英語では"milk fish"と言うそうです。

白身の淡白な味わいが特徴のおいしい魚です。この魚は食べ方がおもしろく、おなかだけを切り取って食べることが多いです。台湾に旅行した人は、市場で魚の腹だけを売っているのを見たことがあるかもしれません。それはきっとこの虱目魚です。

お腹の部分をスープにした「魚肚湯」、おかゆにした「魚肚粥」、焼いた「煎魚肚」、肉団子にした「魚丸」、どれもおいしいですが、特に虱目魚の淡白な味わいを味わえる 「魚肚湯」、  「魚肚粥」 がお勧めです。僕は初めて台湾に来たとき、高雄の六合夜市で生まれて初めて 「魚肚湯」 を食べて、世の中にこんなにおいしい魚があるのかと思いました。


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スーパーで売っていた虱目魚


では、なぜこんなにおいしい魚が日本で食べられないのか?答えは簡単、寒さに弱すぎるから、です。水温が14度以下になると「凍死」するので、台湾でも南部を中心に養殖されています。

「虱目魚」(Wiki)


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魚肚粥
110元


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スープで魚が見えないので、スープだけ飲んでみたところ。 
この店はスープに揚げニンニクが加えてあって、香ばしくておいしかったです。


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わさび。魚肚湯は、魚をわさび醤油につけて食べます。それも、日本人には想像できないくらいたっぷりのわさびを入れて。実は、台湾のわさびは、日本のわさびほど辛くないのです。

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 その他のメニュー。


虱目魚には一つ、重要な特徴があります。劣化がとても速いということです。あっという間に生臭くなって、食べられたものではありません。新鮮なことが保証されない限り、間違っても自分で買って料理しようとは思わない方がいいです。僕も一度家で魚肚粥を作ったことがありますが、生臭くて生臭くて、全部捨ててしまいました。
また、たぶん劣化が速いことと、養殖が南部に集中していることが原因だと思いますが、台湾でも北部では虱目魚をメニューに加えているお店は少ないです。基本的に、南部の食べ物だと思います。
台南などでは、魚肚粥を朝食にしているそうです。僕も一度、台南の魚肚粥の名店「阿憨鹹粥」に行ったことがあります。看板に偽りなし!ここの魚肚粥は虱目魚の骨を午後3時から7時まで煮込み、次の朝にやっと完成するそうです。コクのある濃厚なスープで、あんなものを朝から食べられる台南人は幸せです!全く!

「台南人的早餐:阿憨鹹粥」(ブログ)
「台南滿腹(V):阿憨鹹粥」(ブログ)

台湾、特に南部に来たときは、ぜひ。