これは僕も最近知った衝撃的な事実。




誰でも一度は聞いたことがあると思います。Enigmaの「Return To Innocence」です。1996年のアトランタオリンピックのテーマソングでもありました。

実は、この曲のサビの部分が、台湾原住民の阿美族の郭秀男(Difang)が歌う「老人飲酒歌」という歌だというのです。




まさにこの歌です!この歌はずっと前から知っていて、原住民のことも前から知っていたのに、「この素晴らしい歌は、誰の歌だろう?」と思っていました。まさに、灯台下暗し。
ちなみに、原住民とは、中国人(漢民族)が台湾に来る前から、台湾に住んでいた南方系の民族のことを指します。
歌い手の郭英男は、台東阿美族馬蘭社の原住民、農夫で、残念ながらもうお亡くなりになっているそうです。
「郭英男」(Wiki)

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ただ、この 「Return To Innocence」、実はEnigmaが、お金も払わずに勝手に郭英男の歌をサンプリングしたことで、後で問題になったそうです。

「この『リターン・トゥ・イノセンス』については、サンプリング元の音源になった台湾アミ族の歌い手であるDifang(郭英男)らに、1998年、音源の無断使用につき訴訟を提訴されたが、のち和解金の支払いと更なるリリースについてはDifangらをクレジットする(ロイヤリティ含む)ことで和解している。この件についてクレトゥは、録音の時点では、パブリックドメインに属する音源と信じていたという趣旨の弁解をしている。またこの一件を機に、それまでワールドミュージックのひとつとして認識されていた「台湾原住民」の音楽が広く知られることとなった。」

しかし、阿美族がこのことで怒っているかというとそうでもないようです。彼ら自身のお祭りで、「老人飲酒歌」ではなく、「Return To Innocence」 で踊っているビデオが見つかりました。大らかですね(笑)。




話は変わりますが、原住民は歌がうまいことで有名です。台湾の歌手には原住民がたくさんいます。たとえば、動力火車(排灣族)、張惠妹(卑南族+阿美族)、梁文音(魯凱族+泰雅族)、羅美玲(泰雅族)、張心傑(泰雅族)、温嵐(泰雅族)、張雨生(泰雅族ハーフ)、頼銘偉(泰雅族ハーフ)、范逸臣(阿美族)、張震嶽(阿美族)、A-Lin(阿美族)、蕭敬騰(阿美族ハーフ)、戴愛玲(排灣族)、王宏恩(布農族)・・・などなど。

「臺灣原住民音樂人士列表」(Wiki)


僕自身、最近の映画「賽德克・巴萊」で原住民に興味を持ち始めたばかりなので、原住民のことについては全然知りません。これから彼らの祭りに行ったりしたいと思います。

最後に、 「賽德克・巴萊」 の映画の中で使われた歌の練習ビデオを貼っておきます。素人が二人、しかも音楽もなくアカペラで歌っているだけなのに、どうしてこんなに聴きごたえがあるんでしょう?



ちなみに、映画では左が父の魯道・鹿黑、右が息子の莫那・魯道を演じています。どうして父と子が同年代かって?それは映画を見て、自分の目で確かめてください。