今日の記事は、ツイッターをやっている人は必見でしょう。

140字的力量カバー



李開復「李開復談微博改變一切 140字的驚人力量」
(李開復が語る 微博はすべてを変えていく 140文字の驚くべきパワー)


まず、「微博」とは何か? 簡単に言うと、中国版ツイッター、140文字に限定されたブログです。
「中華人民共和国ではTwitterやfacebookへのアクセスが規制されているため、中国ローカルな、しかし参加人数では国際的なものに匹敵するミニブログ(微博、拼音: weibo ウェイポー)が多数誕生している。」

Wiki「ミニブログ」

ですから、このブログの中では、原書を尊重して「微博」と書きますが、「微博」を「ツイッター(ツイート)」と読み替えても問題ないと思います。


著者紹介
台湾生まれアメリカ育ち
1990年アップル加入。バイスプレジデント(副総裁)
1998年マイクロソフト加入。バイスプレジデント
2005年グーグル加入。バイスプレジデント兼大中華区プレジデント
2009年「創新工場」設立。

Wiki「李开复」

アップル、マイクロソフト、グーグルと、世界三大IT企業と言ってもいいような会社の役員を兼任しています。


そして、

騰訊微博でのフォロワー数は何と2200万人!

李開復騰訊微博


新浪微博でのフォロワー数も1000万人!


いくら中国の人口が多いとはいえ、ちょっと信じられない数字です。


章節
PART 微博如何改變李開復(微博は李開復をどう変えたか)
CHAPTER1 微博是這樣練成的(微博はこのようにしてできた)
CHAPTER2 我與微博的故事(私と微博の物語)
CHAPTER3 我的微博之路(私の微博ロード)
PART 微博正在改變中國(微博が中国を変えつつある)
CHAPTER4 我看微博現象(私が見る微博現象)
CHAPTER5 微博在中國的傳播魅力(微博の中国における伝播の魅力)
CHAPTER6 微博的商機和未來(微博のビジネスチャンスと未来)
PART 你也可以玩微博(あなたも微博ができる)
CHAPTER7  開復教你寫微博(開復が教える微博の書き方)
CHAPTER8 如何吸引粉絲(どうやってファンを引き付けるか)

たぶん読者が興味があるのは、CHAPTER7とCHAPTER8だと思うので、先にCHAPTER7とCHAPTER8を紹介します。そのほかの内容は、記事のいちばん下「続きを読む」をクリックしてください。


CHAPTER7  開復教你寫微博(開復が教える微博の書き方)

微博(ツイッター)における有名人の特徴
・個性があり、自分の考えを伝えることができる
・社交的な魅力があり、注目を引き付けることができる
・おもしろく、他人に影響されない
・価値があって、オリジナルな情報を提供できる
・毎日微博を更新するが、うっとうしいというほどではない
・毎日フォロワーあるいはその他のインターネットの友達と交流する
・微博(ツイート)の内容が多様で、バランスがとれている
・フォロワーが何を見たいかを理解していて、自分が見てほしいことだけを書くのではない
・どうやって自分の微博を広めるかを理解しているが、嘘をついたり、ひけらかしたりしない
P220
「毎日微博を更新するが、うっとうしいというほどではない」「フォロワーが何を見たいかを理解していて、自分が見てほしいことだけを書くのではない」
これはまさに僕が気を付けているところです。自分で書きたいと思うことは多くて、思いついたらすぐポストしたくなるのですが、「このツイートを見たいと思う人が何人いるのか」、「ツイートが頻繁すぎないか」を考えて、一呼吸おいてからポストするように心がけています。


微博(ツイッター)を書くための準備
1.誰のために書くのか?何のために書くのか?をはっきりさせる
2.人気のある書き手の微博(ツイート)を研究する。
3.微博のテクニックと成功法を学んでから書く。
4.パソコンだけでなく、スマートフォンからも微博を書くことをマスターしなければならない。いつでもどこでも微博を書く。
P220-P223
「誰のために書くのか?何のために書くのか?」、僕の場合ははっきりしています。「台湾に興味のある人のため」、「台湾をもっと知ってもらうため」です。
「スマートフォンからツイートする」もとても大事だと思います。たとえば、食べた料理がどれだけおいしいのか、家に帰ってから、パソコンでどんなに言葉を費やしても伝わりません。その場でiPhoneで写真を撮って、すぐさま写真付きでツイートしなければ、おいしさは伝わりません。

2011/12/14 13:52:16
昼食。鹹魚炒飯(塩漬けの魚の炒飯)。炒飯と言えば、肉やエビが一般的だけれど、実はこの鹹魚炒飯がおいしい。台湾に来たらぜひ。 
472039198


微博(ツイッター)を書くコツ
1.微博の最初の言葉はとても重要。人を引き付けなければならない。時には衝撃的で、煽ってもよい
2.微博の最後の言葉はとても重要。目立つ言葉でテーマに触れる。疑問を提出してみんなに考えてもらうか、リツイート、評論を誘ってもよい。
3.文字だけでなくてもよい。必要があれば、インターネットのリンクを加えてもよい
4.中国語微博の中で、英語の半角記号を使ってはならない。
5.もし伝えたい内容が多くて、しかも筋道があれば、番号を振って、はっきりと分ける。
6.言葉は簡潔で、はっきりしていて正確でなければならない。
7.微博をポストする前に、必ず見直す。
8.もしみんなに助けてほしいこと、たとえば慈善などなら、「拡散希望」、「助けてください」などをつける。
P247-P254 

これはまさに煽り。ロケットニュースという有名メディアを皮肉ることで、ちょっとフォロワーが増えないかなと期待したんですが、全く無駄でした(笑)。

2011/12/11 23:22:32
最近のロケットニュースは僕のツイートの後追いが多いな。話題の超美少女がバンザイしたら、わき毛が見えた – ロケットニュース24(β) http://t.co/ZCduk310 via @RocketNews24
2011/12/11 21:03:27
中国の有名美少女が、わき毛を撮られる。台湾でもときどき、わき毛を処理していない人がいる。中国はもっと多いらしい。「糗!「奶茶妹」章澤天跳動感啦啦舞 不慎露出黑腋毛」 http://t.co/2ssAQQ0g
470029207


これも、「最初の一言で引き付ける」例。10回以上リツイートされたので、成功だと思います。

2011/12/14 11:41:22
倖田來未は台湾で「性感歌姫」と呼ばれているそうだ。確かに、中国語の「性感」は「セクシー」で、日本語のようないやらしい意味はないものの、日本人が「性感歌姫」という文字を見るといやらしく思う(笑)。

これは「疑問を提出してみんなに考えてもらうか、リツイート、評論を誘ってもよい」の例。

2011/12/11 21:08:42
こないだは、(おそらく)彼女にひざまずかせられる彼氏だったが、今度は(おそらく)娘にひざまずかせられる母親。台湾はどうなっているんだ?
470032531
 

だいたいいいことを言っていると思うんですが、8の「もしみんなに助けてほしいこと、たとえば慈善などなら、「拡散希望」、「助けてください」などをつける。」だけは、どうかと思います。
特に、311以降、「拡散希望」があふれすぎて、みんなうんざりしているので、いまさら「拡散希望」は逆効果になるのではないかと思います。

あと、自分で補足したいところ。それは、「ツイッターの本質は、『分享』(共有)である」ということです。自分がおもしろいものを見た、役に立つことを覚えた。それを他人にも見てほしい、知ってほしい、というのが、他人にとってもおもしろい、自分にとってもリツイートされてフォロワーが増える、といういいツイートなのではないかと思います。

2011/12/13 14:09:48
役に立つ記事。『台湾の飲食関係のルール・習慣・聞かれること』 http://t.co/fx3GJaih
2011/12/11 15:55:47
来たばかりの頃、中国語があまり良くわからなかった。だから、友達と焼肉に行った時、「熟了。可以吃了。」(熟した。食べられるようになった)と言っていたのでびっくりした。後で知ったが、「火が通る」の意味だった。
2011/12/08 13:20:31
今日覚えた中国語。「掰掰肉」(bai1 bai1 rou4)。「二の腕のたるんだ贅肉」。「蝴蝶肉」(hu2 die2 rou4)という言い方は知っていたが、こういう単語もあるんだ。


CHAPTER8 如何吸引粉絲(どうやってファンを引き付けるか)

フォロワーの増やし方
0人から100人まで
1.自分から人をフォローしなければ、人からフォローしてもらえない。
どうやってフォローする人を探すか?自分と似た人を探す。自分と似た人こそ、同じ話題ができ、相互フォローするからだ。
2.活躍していて、かつ他人をフォローし、交流するのが好きな書き手を探す。
一つの方法は、人気のある微博、討論の中で、積極的に評論、リツイートする人を探すこと。
もう一つの方法は、相手のフォロー数とフォロワー数の関係を見ること。もしある人のフォロワーが50人なのに、500人をフォローしていたら、その人は他人をフォローしまくる人だ。
3.一定の量の人をフォローした後、微博で彼らの発言に評論を加える。そうしなければ、他人に注目してもらえない。
もし他人をほめれば、その人もあなたに注目し始める。
4.その他のウェブサイト、たとえば個人のウェブサイト、ブログなどで、あなたの微博リンクを提供する。Eメール署名、名刺に微博のアドレスを書いてもよい
5.フォロワーが増える初期段階に、毎日人を引き付ける微博をポストする。
6.初めに微博であなたと同じタイプの人を探す。自分がフォローしている人が討論しているのと同じ内容の微博をポストする。
 P275-P279
僕はツイッターを始めるとき、「まず100人をフォローしろ」と書いてあったので、とにかく100人をフォローしました。
また、「とにかく他人の発言に絡め」とも書いてあったので、フォローした後、他の人の発言に反応しました。
ただ、最近では、専守防衛というか、自分のツイートに対する返事に反応するだけで手一杯で、自分から絡んでいく余裕がなくなったのが残念です。

100人から1000人まで
フォロワーの多い人にリツイート、推薦してもらう。
まず自分の友達、同じ話題がある、似ている書き手を探す。
注目を引き付けるツイートを用意する
それから、コメントもしくはダイレクトメッセージの形で書き手に送って、リツイート、推薦してもらう。
P279-P281 
特に地震以降、一般人が有名人に「拡散お願いします」とツイートを送っていたパターンでしょうか。また、しつこく有名人を攻撃し続け、相手が我慢できなくなって反撃するのを狙う、という「炎上マーケティング」みたいなのも見ました。
ただ、日本人の控えめな性格から言って、中国人の「ダイレクトメッセージの形で書き手に送って、リツイート、推薦してもらう」のような図々しい(?)方法を真似するのは難しいんじゃないかと思います。

ちなみに、ここに書かれているフォロワーの増やし方はすべて正統派(?)ですが、邪道(?)の増やし方もあります。こちらに詳しくまとまっています。

「なぜTwitterで何万人にフォローされていても一万人以上フォローしている人は カッコ悪い人なのか?」


ポストに適した時間
・午前9:30~12:00、午後3:30~5:30、夜8:30~11:30。
・夜が一番多く、午前がその次、午後は少ない。
・内容によっても、いい時間は違う。業界ニュースなら、午前の仕事時間、娯楽、生活なら、夕食後の時間。
P281-P283 
日本では、ジャーナリストの佐々木俊尚(@sasakitoshinao)氏が、毎日7時に「おはようございます」の後にツイートを流していますね。僕も見習って、毎日定期的に、見る人が多い時間帯にツイートを流したいのですが、なかなか実行できません。


リツイートのコツ
・慎重に選ぶ
・リツイートが自分のツイートの半分を超えないようにする
・できる限り自分の簡潔な評論を加える。
・自分で自分のツイートをリツイートする。反応が良かったツイートは、数時間後に一言加えて、リツイートする。
・リツイートの内容は100字を超えないようにする。他の人がリツイートするとき、あなたの文章を削除しないように。
P285-P289 

「できる限り自分の簡潔な評論を加える」これも日本とは少し事情が違います。日本では、非公式リツイート(自分の評論を加えたリツイート、「コメントRT @ID 本文」)は(特に自分がツイート主をフォローしていない場合、本人に)嫌がられる傾向があります。だから、僕は普段は公式リツイート(そのまま改変を加えないリツイート)の後、一言コメントを加える、という方法を使っています。

2011/12/14 19:17:03
結局、規律(discipline)の問題なのではないか。日本・韓国・米国のような一定の規律のある国は、政治は透明になり経済は発展する。だが人間の自然な感情を犠牲にせざるを得ない。コロンビアやフィリピンのような「緩い」国は政治や経済が混迷を続けるが、人間味の生き方ができるのだろう。
2011/12/14 20:35:13
台湾は多分日本とフィリピンの間かな?

ただこれも欠点があって、元のツイートを見ずに、僕のツイートだけ見て返事してくる人がたまにいます。そうするとまた説明しなければならず、面倒くさいです。


「反応が良かったツイートは、数時間後に一言加えて、リツイートする。」これは僕はやりません。押し付けがましいですから。
しかし、反応が良かったツイートに対する返事に、非公式リツイートで一言加えて、原文が見えるようにして再ツイートする、というのは、僕がよくやる技です。「あるフォロワーに返事すると同時に、見逃した人のためにもう一度ツイートする」という高等技術です。
実際に、これによって「返事の返事に、また返事がつく」という新たな交流が生まれることもあります。

2011/12/13 13:33:42
たしかにそうです。 RT @Ken1_Horie ブースで仕事をしてる友人が言っていた「小姐を観に行く所」と言うのは正しかった。RT「 台北のIT展で見つけた美人」 
469258480 
2011/12/13 13:24:59
有名な芸術らしいです。 RT @SaibeeSan なっ、なんですか?? RT @koichiuno これはなんだ?台北駅で見つけたオブジェ。 
467858434
 


ツイートの頻度
できれば毎日ツイートする。
しかし、多すぎると、タイムラインを埋め尽くして反感を買う。しかも、ツイートの質も低下する。したがって、一日に10~15ツイートが適当。
P289-P290 
全くできていません。Twilog(ツイッターを記録するツール)によると、僕は毎日平均98.2件ツイートしているそうです(笑)。
ただ、他の人のタイムラインを埋め尽くさないように、できるだけ非公式RTを使わず、時間も分散するように気を付けています。


フォロワーと交流する
フォロワーを引き付け、フォロワーを引き留める重要な方法は、フォロワーと交流すること。
投票、クイズ、なぞなぞなど。
一つの問題を提起して、みんなに関心を持たせ、討論に参加させる。
P290-P296 
僕もやってみたんですが、効果はいまひとつでした。ただ、やらないよりはいいと思うので、続けようと思います。

2011/12/08 00:05:12
第一問 ○×クイズ 「台湾は山が多い国ですが、台湾の最高峰は、実は富士山より高い!○か×か!」 答えはブログで。 http://t.co/sdkZJhzE #台湾クイズ

以下は、僕がおもしろいと思ったところ、重要だと思ったところを部分的に拾っていきます。


CHAPTER4 我看微博現象(私が見る微博現象)

 この章では、中国で話題になった微博(ツイート)を紹介しています。 主に、「有名人の履歴詐称暴露」、「誘拐された子供の親探し」、「不良ワクチンによる児童死亡情報の拡散」などなどです。
これを読んで思ったのですが、中国で微博が流行している原因は、既存のメディアが真実を報道しないからではないでしょうか?人々がメディアを信用していないから、微博(ツイッター)で情報を集め、自衛しようとしているのではないでしょうか?日本でも311以降、日本で特に放射能汚染に関心のある人がツイッターを中心に活動し、「政府やマスコミは情報を隠している」と言っているのにそっくりです。
「既存メディアへの不信」が、微博(ツイッター)の流行の原因になっているのではないかと思いました。


CHAPTER5 微博在中國的傳播魅力(微博の中国における伝播の魅力)

Web1.0、Web2.0、ソーシャルメディア(ツイッター、フェイスブックなど)の比較

旧メディア(テレビ、ラジオ)/Web1.0(ホームページ)Web2.0(ブログ)SNS(ツイッター、フェイスブック)
生産者vs消費者生産者/消費者再生産者
生産ツールが複雑(出版、映像制作)
生産者になれる人が少ない
中心化
放送
一方向
生産ツール簡単化(ブログ、ウィキペディア) 
一部の消費者が生産をマスター
半中心化
一方向/双方向
生産ツールがさらに簡単化(140文字、30秒)
いつでもどこでも、モバイル+リアルタイムで誰もが創造し、広める
中心のないネットワーク
双方向/多方向、さらに多くの交流


さらに筆者は、「現代は、誰もがメディアになれる時代だ」とも言っています。


「フォロワー数によって、既存メディアに換算した影響力の大きさ」

100フォロワー読み手の少ない刊行物
1,000フォロワービラ
1万フォロワー雑誌
10万フォロワー地方新聞
100万フォロワー全国新聞
1000万フォロワーテレビ局

僕はまだビラレベルです・・・。何とかして、雑誌レベルまでいきたいんですが・・・。
別に、フォロワーを増やすのが目的でツイッターをやっているわけではないのですが(単にフォロワーを増やしたいだけなら、とっくに邪道なやり方を使っています)、「日本人に台湾のことをもっと知ってもらいたい」という大きな目的があります。フォロワーが少なければ、何を書いても読んでもらえません。無意味です。
ただ、長文になってしまうような深い内容はブログに書くことにしたので、今はむしろツイッターのフォロワーより、ブログの読者を増やしたいと思っています。

1000万フォロワー とか、日本中探しても孫正義とガチャピンしかいないんですが、中国は人口が多いので、10で割って考えたほうがいいかもしれません。


筆者は、微博(ツイッター)と既存メディアについて、おもしろいことを言っています。
インターネットが新聞、雑誌に取って代わらず、雑誌、テレビがラジオに取って代わらなかったのと同じように、微博も一種の新しいソーシャルメディアとして、伝統的なメディアからブログ、ウィキペディアなどまでの旧世代のインターネットメディアとの間で、補完関係にあり、今までのメディアに置き換わることはありえない。
P179
僕もこの考え方に同意します。最近は、「将来はツイッターによって既存のマスコミはいらなくなるんじゃないか」という人が多いです。特に、「マスゴミ」呼ばわりする人に多いですね・・・。しかし、広告の出し方などは変わるかもしれませんが、たとえば専門的な記者が書くようなニュースを、ツイッターが代用できるか、疑問です。


微博(ツイッター)の利用法についても、おもしろいことを言っています。
微博はソーシャルネットワークの、人を中心とする基本概念を利用している。誰かをフォローするだけでよい。あなたがフォローした人は、あなたが好きな情報の発信者だ。ならば、毎日微博を見ることは、完全に自分のためにオーダーメイドされた新聞を読んでいるのと同じことではないか?
P182
下は本人の微博のページです。

李開復微博



確かに、言うことはもっともだと思うのですが、これは有名人だから許されることなのではないかと思います。多くの有名人は、数十万人にフォローされていても、数百人しかフォローしていません。しかも、フォロワーからの返事に必ずしも反応するとは限りません。
しかし、例えば僕は一般人です。誰かにフォローされて、しかも自分のツイートに返事をもらっても、それを無視するというのはとても傲慢に思えます。さらに、何度もツイッター上で話をしているのに、一方的にフォローされているのも申し訳と思い、こちらからもフォローします。これを繰り返しているうちに、フォロワー数だけでなく、フォロー数もだんだんと増えていき、筆者が言うような、重要な情報だけをまとめたタイムライン作りはまず無理です。本当は、フォローしてくれた人は全部フォローバックしたいくらいなんですが、それをすると本当に情報を追いきれなくなってしまうので、会話のある人だけフォローバックしています。すみません。
また、自分と興味の異なる人をフォローすることで、逆に視野が広がるという利点もあります。


CHAPTER6 微博的商機和未來(微博のビジネスチャンスと未来)
SNSと微博の出現によって、共通の話題を持つ友達のコミュニティに対して、ターゲットを絞って広告を流せるようになった。
P196
佐々木俊尚氏も、「キュレーションの時代」でまさにこれと同じことを書いていました。この本はまた改めて書評を書きたいと思います。


微博(ツイッター)の将来
伝達と広告のプラットフォーム:ウィルス式リツイート=群衆の知恵
嘘やデマを暴くプラットフォーム:本当の人が、本当の話を言う
基本権益を守るメカニズム:サイレントマジョリティが多くリツイート、フォローする。伝えるエネルギー
ポータルサイトの代替者
ブランド創造者:本当の人によって作られたブランドは、もっとも生命力がある
パパラッチ展望台
ソーシャルプラットフォーム:たくさんの友達と知り合える
P209
「嘘やデマを暴く」というのは個人的にどうかと思いますけどね。確かにツイッターによって暴かれたデマも多いですが、ツイッターによって流されたデマ(しかも信じ続けている人も多い)もそれと同じくらい多い気が・・・。
「パパラッチ展望台」というのはよく意味がわかりませんが、ツイッターで有名人をフォローすることで、パパラッチと同じように、有名人を観察できる、という意味でしょうか?


せっかくのツイッターの記事なので、よかったら、下の「ツイート」ボタンを押してください。