すみません。ブログ開設間もないので、しばらくはツイッターで反響の大きかったネタを焼き直して、安全牌でやっています(笑)。見逃した人もいるだろうし。

 と言うわけで、「接接在日本2」の再紹介です。

接接在日本カバー


「接接在日本2:日本不思議ㄋㄟ!」
著者:接接

 作者の接接さんは、台湾生まれの台湾女性で、日本から仕事に来た大王(夫のあだ名)と知り合い、それがきっかけとなって2004年から日本に定住しているそうです。今は日本語もペラペラ・・・。
 うらやましい。僕の彼女も台湾人ですが、付き合って3年近くになると言うのに、いまだに簡単な単語しか覚えません。しかも覚える気もないし、「日本に行ったら覚えるでしょう」と言っていますが、どうなることやら。

  それはともかく、接接さんが書いていたブログが人気となり、出版に至った、というわけです。実は1が出る前から、彼女もときどきブログを見ていたので、僕も存在は知っていました。

 「接接在日本」(ブログ)

 本の内容は、 1が二人の出会いから結婚までを中心に書いていたので、2は接接さんが日本でおもしろいと感じたこと、日本と台湾の文化の違い、日常生活の中であった事件などが中心となっています。

接接在日本1

 この本は、文章もおもしろいんですが、とにかく絵がかわいい!日本で売っても、女の子には受けるんじゃないでしょうか。本当はまずいんですが、宣伝のためにちょっと画像を貼らせてもらいます。

接接在日本2

  たとえば、お風呂の入り方一つにしても、日本とは違うので、日本で暮らしたい台湾人にとっては、この本はすごく役立つんじゃないかと思います。また、逆に日本人にとっても、「外国人にとって、こんなことが新鮮に思えるのか」と興味深いです。

 日本と台湾の文化の違いは、僕は日本人で、接接さんは台湾人ですが、感じるところはほとんど同じです。たとえば、「日本のサービスは丁寧すぎる(逆に言うと、台湾のサービスはぞんざいすぎる)」。

接接在日本4
 
 日本のサービスは、とても礼儀正しくて、店員がよく訓練されています。だから、最初に台湾に来たときは、「何だこの失礼な店員は」と思っていました(笑)。しかし、逆に言えば、日本のサービスは丁寧すぎて、客との間に壁を作っている、という面もあります。台湾は反対で、そんなに礼儀正しくない代わりに、客を自分の友達のように情熱的に扱ってくれる(全てではないですが) という長所があります。


 あと、よく日本人と台湾人の間で文化の違いが問題になるのが、「食べ残し」。日本人の感覚では、「客が食べ残すのは、主人に対して失礼」ですが、中華圏では、「客が食べきれないほどの料理を出して、おなかいっぱいになってもらうのが主人の礼儀」です。だから、台湾人も食べ残しをもったいないともあまり思わないし、レストランでも、たくさん頼んで食べきれなかったらそのまま残すか、詰めてもらって持って帰ります。

 下のイラストは、台湾人が日本人をレストランに招待したときの笑い話。台湾人の主人側は、「客に全部食べ切られては失礼だ」とどんどん注文し、日本人のお客側は「食べきらなければ失礼だ」と満腹なのに無理やりお腹に詰め込むという図(笑)。

接接在日本6
 
 これ、知っているから笑えますが、知らなければ絶対にやるだろうな、という誤解なので、日本人も台湾人を接待するときには気を付けてください。台湾人が日本に旅行に行って、「料理が少ない」という不満を持つことはよくあるそうです。
あと、接接さんは日本のお風呂(お湯の温度を自動調整してたき直しすることができる風呂)や、魚焼きグリルのついているガスコンロにも感動しているんですが、僕も同感です。

 恥ずかしながら僕も日本を離れて長いので、自動的に炊きしができるお風呂があるなんて、去年妹の家に行って初めて知り、軽く感動してしまいました(昔からあった?)。台湾はどうかというと、いまだに湯沸し器。しかも微調整が効きません。お湯を出そうと思ったら熱湯になり、ちょっと冷まそうと思ったら冷水に。そして、冷水からお湯に戻るまでまた数分間冷水を出しっ放しにして、その間震えています。それだけならまだいいとして、去年は湯沸し器が不完全燃焼を起こし、一酸化炭素中毒で彼女が死にかけました。もちろん今は湯沸し器を取り換えましたが、微調整が効かないのはそのままです。それに比べれば、日本は天国ですよ(笑)。
 ガスコンロに魚焼きグリルがついているのも本当にうらやましい!こちらも焼き魚を食べる習慣はあるんですが、こちらの焼き魚というのは、基本的に「フライパンに油を引いて焼く魚」であり、日本のように「網で焼く魚」ではありません。日本人からしてみれば、わざわざ脂の乗ったさんまをサラダ油引いてフライパンで焼くなんて、とんでもなくもったいないことだと思うんですが、「郷に入れば郷に従え」です。しかし魚焼きグリルは欲しい・・・。

 
 他にも、「和服」、「お祭り」、「お参り」、「抹茶」、「ギャル男」など、いろいろな日本文化が紹介されているので、台湾人が日本の文化を理解するのにはもちろん、日本人が「台湾人の目からは日本がこう見える」と知るのにもおもしろいと思います。

 あと、めっちゃ笑ったネタがこれ。

接接在日本7

 大王(日本人)が、「スポンジボブ」(幼児向けのアニメ)で中国語を覚えて、台湾人の友達相手に使ったら、「女っぽい」とドン引きされたというネタ。台湾だけかもしれないですが「疊字」と言って、単語を重ねると、幼児語になってしまいます(笑)。子供がよく、「我要吃麵麵」とか言っています。
 これ、外国語を勉強している人は本当に気をつけないとだめです。教科書以外の生きた教材で外国語を勉強するのは大事ですが、教材の種類はよく気を付けて選ばないと、「拙者~~でござる」とか、「~~でちゅ」みたいな外国語を、知らず知らずのうちにしゃべっている、ということが本当にありえます(笑)。


 他にも、日本語教師として、思わずうなずくネタもいくつか。「『すみません』、『ごめんなさい』、『申し訳ございません』はどう違うんですか?」 これもよく聞かれた質問です。
 中国語を勉強している日本人なら、「『不好意思』、『對不起』、『抱歉』はどう違うんですか?」に当たる問題ですね。

接接在日本5


 それと、よく言われるのが、「日本の外来語はなんであんなに変な発音なんですか?元の英語と全然違うじゃないですか。」これは、ごめんなさいとしか言いようがないです。台湾人は英語のレベル自体は日本人と同じか、せいぜい少し上くらいですが、発音だけはみんな本格的ですから、日本人のカタカナ英語は必ず馬鹿にされます。
接接在日本3


 最後に、台湾のインターネット書店、博客來のページにリンクを貼っておきます。日本へは発送してくれないと思いますが、台湾に住んでいる人、特に中国語を勉強中の人はぜひ買ってみてください。中国語も簡単で、しかも絵があってわかりやすいので、中国語の勉強に役に立つと思います。

 「接接在日本2:日本不思議ㄋㄟ!」(博客來)

 誠品書店とPChomeなら海外発送してくれると教えていただいたんで、そちらのリンクもつけます。

 「接接在日本 2: 日本不思議ㄋㄟ!」(誠品書店)
 「接接在日本2(平裝)」(PChome)

 ただ、辞書にも載っていないような台湾独特の口語も少し混じっています。 たとえば、サービスのイラストにある「瞎米」(什麼)とか。ちなみにタイトルの「ㄋㄟ」は、台湾独特の発音記号で、ピンインの「nei」と同じです。日本語の「ね」で、台湾人が日本語を真似するときに、何でも最後に「ね」をつけます。手前味噌になりますが、僕の前ブログ「台瘋來了」、の「教科書が教えない中国語」コーナーをぜひ活用してください。